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『悪魔の証明』ってどういう意味?例を挙げて説明します

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話し合いや議論をしていると『悪魔の証明』に出くわすことがあります。

『悪魔の証明』とは『無いことの証明』です。

『悪魔の証明』という言葉の意味を知らないと、議論で言い負けてしまうかもしれません。この記事では例を挙げながら、わかりやすく意味を説明します。

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『悪魔の証明』は『無いことの証明』


最初にも書きましたが『悪魔の証明』とは『無いことの証明』です。

現実的に考えると『無いことの証明』はほぼ不可能。

つまり『悪魔の証明』=『それは証明できないですよ』って意味です。

分かりやすくするために、2つの例を見てみましょう。


『悪魔の証明』例①:あなたは今日、お金を使いましたか?


1つ目の例です。『あなたは今日、お金を使いましたか?』という質問に対しての証明を考えます。

あること(お金を使った)の証明


レシートや領収書があれば簡単に証明できます。

レシートが1つも無い場合は、買い物をした店の防犯カメラなどでも確認することができるでしょう。


ないこと(お金を使っていない)の証明


あなたの今日の行動、一挙手一投足すべて完璧に録画する必要があります。

現実的には、不可能に近いです。


『悪魔の証明』例②:ネッシーはいますか?


2つ目の例です。『ネッシーはいますか?』について考えます。

あること(ネッシーはいる)の証明


ネッシーを捕まえることで証明できます。


無いこと(ネッシーはいない)の証明


世界中すべての空間を同時に調べ上げれば証明できます。

つまり、どうやっても証明できません。

サンタクロースもツチノコも、UFOも空飛ぶペガサスだって『いないことの証明』は不可能です。


『無いことの証明』は不可能


2つの例でもわかるように『あることの証明』は可能です。『無いことの証明』は多くの場合、不可能です。

『悪魔の証明』=『無いことの証明』=証明できない

『悪魔の証明』=証明できない

ということですね。


『悪魔の証明』は証明しなくても良い


これまで説明してきた通り、『悪魔の証明』は証明不可能です。

ですので、議論のルール(というか前提)として『ある側』が証拠を出すという暗黙の決まりがあります。

『お金を使った』と主張する人がレシートを出さなければいけません。

『お金を使っていない』という主張をする人は、証明しなくてOKです。というか証明できないんですよね。


『悪魔の証明』の使用例


具体的な使用例・使い方を紹介しておきます。

使用例①:私が証明する必要はありません。


あなたが『無いことの証明』を求められた時に使えます。

『それは悪魔の証明です』と言えば、『私が証明する必要はありません』の意味で使えます。

例えば、

【お前が盗んでいない証拠を出せよ】
→あなた:それは悪魔の証明だよ。あんたが盗んだっていう証拠を出してよ。


という形で使います。


使用例②:それは証明できるんじゃないですか?


相手が証明責任を逃れようとしている時に使えます。説明せずに、やり過ごそうとしている場合などですね。

『それは悪魔の証明にはなりません』と言えば、『証拠出せますよね?』という意味になります。

例えば、

【証拠は無いけど、宇宙人は絶対いるよ】
→あなた:これは悪魔の証明じゃないよ。ちゃんと証拠を出してよ。


となります。



『悪魔の証明』の語源


最後に『悪魔の証明』の語源についてです。

私はずっと『悪魔(がいないこと)の証明(はできない)』が語源だと思っていたのですが、どうやら違うみたいです。

調べてみると『悪魔の証明』はもともとは

所有権帰属の証明の困難性を比喩的に表現した言葉

(Wikipediaより引用)

所有権の問題でした。現在主に使われている『無いことの証明』は後から派生したそうで、本来の意味ではなかったそうです。

はっきりとした語源は分かりませんでしたが、『悪魔的に(非常に)証明が難しい状況』からという説があるそうです。

10年も勘違いしてました。


以上【『悪魔の証明』ってどういう意味?例を挙げて説明します】でした。

ではまた。

written bu nishi-nishi

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