「100人余りの行列です」と言われて、あなたは何人だと思いますか?
『100人余り』という言葉は少しだけ分かりにくいですね。
引用を用いながら意味を解説します。
『100人足らず』の意味も説明しますね。
結論から先に言います。
100人余りは『100人より少し多い人数=110人ほど』です。
100人足らずは『100人より少し少ない人数=90人ほど』です。
では、くわしい解説をどうぞ。
グーグルで『余り』と検索します。
出てくる意味は次のとおりです。
あまり
【余り】
1.
《名》余ったもの。
何かをして使い残ったもの・部分。余分。「布を切った―で別の物を作る」。端数(はすう)。 「整除して―が出た」
《接尾語的に》 それを少しうわまわること。 「三十(歳)―の人」
反義語: 足らず
―(が)ある 十分に…できる。 「察するにあまりある」
2.
物事の程度が期待・必要・普通以上なこと。
《連体修飾Aを受け、次に述べるBに対し時には副詞的に》 Aする(である)ことの勢いがAだけにとどまらず、Bにまで及ぶさま。 「也有(やゆう)の俳文を慕う―に(出て)それを模する」
度が過ぎるさま。 「損失が―に(も)大きい」
《あとに打消しを伴って》 さほど(までに)。 「―上手でない」
今回に関係する箇所のみを抜き出します。
《接尾語的に》 それを少しうわまわること。 「三十(歳)―の人」
余りの意味は『少しうわまわる』です。
100人余りは100人より少し多いです。
101人も110人も「100人余り」です。。
「余り」と「あまり」という表記はどちらでも同じ意味です。
漢字かひらがなかだけの違いですね。
同様に『足らず』も検索にかけ、出てきたのが以下です。
たらず
【足らず】
《名詞に付け、状態を表す名詞を作る》
1.
それ(の働き)が十分でないこと。 「舌―の話し方」
2.
その数量にまで至らないこと。 「あと十人―で番が来る」
今回の記事に関係するところだけ抜き出します。
その数量にまで至らないこと。 「あと十人―で番が来る」
足らずの意味は『至らない』です。
100人足らずは100人に至らないという意味です。
はっきりとした定義はないので、99人も90人も「100人足らず」です。
「足らず」と「たらず」も違いはありません。
100人余りは「100人+ちょっと」です。
100人余り=約100人というのは間違いです。
100人以下は100人余りの定義に含まれません。
こういったズレを回避するには『100人余り』という言葉を使わない方がいい場合もあるかもしれません。
『110人くらい』とか『100人とちょっと』など言い方を変えることで、すれ違いを避けることができます。
以上、『100人余りとは何人?100人足らずは?意味を解説します。』でした。
ではでは、今回はこの辺で。
written by nishi-nishi