「1時間余り(あまり)」と聞いた時、あなたは何分だと考えますか?
50分くらい?70分?
ちょっとだけ分かりにくい『1時間余り』という言葉。
意味をくわしく解説していきます。
同様に『1時間足らず』の意味も説明しますね。
最初に結論です。
1時間余りは『1時間より少し長い時間=70分くらい』
1時間足らずは『1時間より少し短い時間=60分くらい』
です。
くわしく解説していきます。
『余り』とgoogleで検索すると、次のように出てきます。
あまり
【余り】
1.
《名》余ったもの。
何かをして使い残ったもの・部分。余分。「布を切った―で別の物を作る」。端数(はすう)。 「整除して―が出た」
《接尾語的に》 それを少しうわまわること。 「三十(歳)―の人」
反義語: 足らず
―(が)ある 十分に…できる。 「察するにあまりある」
2.
物事の程度が期待・必要・普通以上なこと。
《連体修飾Aを受け、次に述べるBに対し時には副詞的に》 Aする(である)ことの勢いがAだけにとどまらず、Bにまで及ぶさま。 「也有(やゆう)の俳文を慕う―に(出て)それを模する」
度が過ぎるさま。 「損失が―に(も)大きい」
《あとに打消しを伴って》 さほど(までに)。 「―上手でない」
当然ですが、いくつか意味がありますね。
今回使う、1時間余りの『余り』の部分だけ改めて抜き出します。
《接尾語的に》 それを少しうわまわること。 「三十(歳)―の人」
余りは『それを少しうわまわること』。
1時間余りは1時間を少しだけ上回る時間を指します。
大幅ではなく、少しだけ上回ります。
61分も70分も「1時間余り」で大丈夫です。
また「余り」と「あまり」はまったく同じ意味です。
googleで『足らず』も同様に検索かけます。
たらず
【足らず】
《名詞に付け、状態を表す名詞を作る》
1.
それ(の働き)が十分でないこと。 「舌―の話し方」
2.
その数量にまで至らないこと。 「あと十人―で番が来る」
1時間足らずの『足らず』の意味部分のみ抜き出します。
その数量にまで至らないこと。 「あと十人―で番が来る」
足らずは『その数量に至らない』ことを示します。
1時間足らずは1時間に至りません。
数値的な定義はないので、50分も59分も「1時間足らず」です。
「足らず」と「たらず」も同じ意味です。
漢字か平仮名かの違いだけですね。
1時間余りは「1時間+ちょっと」なのですが、約1時間と思っている人もいます。
50~70分くらいを1時間余りとするのは間違いです。
1時間ならそんなに大きな問題はないでしょう。
しかし、10年など長い期間になると、小さな違いが大きなズレになります。
10年余りを約10年と思っている人と約11年思っている人では、感覚に1年のズレがあります。
場合によりますが、1年のズレは小さくないです。
そんな時は『1時間余り』ではなく、『約70分』や『1時間とちょっと』などを使った方がいいかもしれません。
意識のズレが起こりにくいです。
以上、『1時間余りは何分?1時間足らずは?意味を解説します。』でした。
ではでは、今回はこの辺で。
written by nishi-nishi