あなたは『1時間弱で着きます』って言われた時、何分だと思って待ちますか?50分?それとも70分?
ネットでも意見が分かれてるこの言葉、詳しく解説します。同じく『1時間強』の説明もしますね。
1時間弱は50分。1時間強は70分。
結論から言うと、
1時間強は『1時間より少し長い(70分くらい)』
です。くわしく解説しています。
1時間弱の『弱』の意味
グーグルで『弱』を検索すると、以下のように出てきます。
《名・造》気力が少ない。力が足りない。他の支配を受けやすい。よわい。よわる。よわめる。よわまる。 「弱よく強を制す」
反義語: 強
2.
年が少ない。わかい。 「弱年・弱輩」
3.
二十歳になった男子。また一般に年若の男子。 「弱冠」
4.
近似値の示し方の一種。ある数をある桁(けた)で切り上げた時に添える語。 「三千名弱」
反義語: 強
1時間弱の『弱』は、4つ目の意味で用いられています。『切り上げしている』ことを意味します。
50分を切り上げして『1時間弱』です。
1時間強の『強』の意味
『弱』と同じように『強』もグーグルで検索します。
《名・造》つよい。勢力がある。筋力がつよい。心がしっかりしている。 「音の強と弱」
反義語: 弱
2.
つよくする。勢力をつける。つよめる。 「強化・強兵・増強・補強・強心剤」
3.
無理を押す。しいる。「強制・強行・強襲・強迫・強弁・強要・勉強・牽強(けんきょう)」。以下「ゴウ」と読む。 「強引・強請(ごうせい)(ゆすり)・強訴・強盗・強姦(ごうかん)」
4.
かたい。こわい。 「強飯(ごうはん)(こわめし)」
5.
切り捨てた端数(はすう)のあることを示す語。 「五百円強・三キロ強」
反義語: 弱
1時間強の『強』はここの5つ目の意味です。『切り捨て』を意味します。
70分(1時間10分)の10分を切り捨てて『1時間強』です。
誤解は『震度5弱』から?
『1時間弱』という言葉は、誤解が生じやすいです。50分と思う人もいれば、70分だと思う人もいます。
どうして間違った解釈が広まったのでしょうか?
色々調べてみた結果、地震の強さを表す尺度である『震度』。これが誤解の原因かもしれません。
実は『震度5』という表記はありません。『震度5弱』か『震度5強』のどちらかです。
同じく『震度6』も使われておらず『弱』か『強』が必ずつきます。
この『震度5弱』が『震度5よりもちょっと強い』と間違って広まってしまったため、1時間弱も間違った解釈をしてる人が多いのかと思います。
(僕の個人的な意見です。専門家でも無い人の戯れ言だと思ってください)
以上、『1時間弱は何分?1時間強は?くわしく解説します』でした。
勘違いされやすい表現ではあるので、ムリに使わない方がいいかもしれませんね。
言葉は『共通の概念』を持っていることが前提条件なので、相手が知らない(間違って覚えている)言葉を使っても意味が無いと思っています。
あと言葉は絶対的なものでは無くて、変わっていくものです。本来の『1時間弱』は『50分』でも、『70分』派が過半数を超えれば70分が正解だと思います。
ではでは、今回はこの辺で。
written by nishi-nishi