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千本桜の『三千世界 常世之闇』の意味を自己解釈してみた

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黒うさPさんの千本桜、歌詞が難解ですよね。

難解というか、抽象的で「捉え方次第」な部分が多いです。


歌詞全部の解釈はハードルが高すぎるので、『三千世界 常世之闇』の部分のみ意味を解釈してみました。

※自己解釈なので「こんな風に考え方もあるのか」くらいに思っていただけたらと思います。

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最初に自己解釈の結論


『常世之闇』の部分は『永遠に変わらない闇』って解釈してる人が多いけど

この世ではない世界(常世の国)の闇

って解釈もあるよね!ってことです。


細かく説明していきます。


三千世界とは


三千世界というのは、想像もできないほど広い世界のことです。簡単にいうと「宇宙」のことです。

三千世界の意味を分かりやすく宇宙で例えてみた。

↑の記事にも書いていますが、極楽は三千世界の中ではなく外側にあるとされています。

我々が住んでいる世界を包括している仏国土(三千大千世界)の名前は娑婆(サハー、sahā)である。阿弥陀如来が教化している極楽(sukhāvatī)という名前の仏国土は、サハー世界の外側、西の方角にあるため西方極楽浄土と呼ばれる。薬師如来の東方浄瑠璃世界や阿閦如来の妙喜世界なども同様にサハー世界の外に存在する。

(三千大千世界_ウィキペディアより引用)

天国や地獄などは宇宙の中ではなく、宇宙の外にあるイメージですよね。

三千世界とはとてつもなく広い『この世』を意味しています。



常世(とこよ)の意味


常世(とこよ)を辞書でひくと次のような意味が出てきます。

1 「常世の国1」に同じ。

「―にと我が行かなくに小金門 (をかなと) にもの悲しらに」〈万・七二三〉

2 「常世の国2」に同じ。

「田道間守 (たぢまもり) ―に渡り」〈万・四一一一〉

3 永久に変わらないこと。永遠。

「我妹子 (わぎもこ) が見し鞆 (とも) の浦のむろの木は―にあれど見し人そなき」〈万・四四六〉

(goo辞書より引用)

1の意味なのか3の意味なのかで「常世之闇」の解釈が変わってきます。

説明前に「常世の国」の意味も載せておきます。

1 死者の行く永遠の世界。黄泉 (よみ) の国。

2 古代、海のかなたにあると考えられた不老不死の国。


前置きが長かったですが、本題にいきます。


常世之闇とは


常世之闇とは「常世の闇」です。

「常世」の意味の取り方によって2つの意味に捉えることができます。


仮説1:永遠に変わらない闇


常世を「永遠」という意味だと考えると、常世之闇は「永遠の闇永遠に変わらない闇」という解釈になります。

いくつかの解釈を見たのですが、こっちの意味でとらえている人が多いです。

永遠に変わらないこの世の闇です。


仮説2:この世ではない世界の闇


私は個人的にこっちの説の方が好きです。

常世之闇は「常世の国の闇(死者の国や桃源郷など)この世ではない世界の闇」という解釈になります。


こっちの意味だった場合は「強調」を示しているようにも感じられませんか?


三千世界(とてつもなく広いこの世)ですら嘆く唄が聞こえないのだから、常世の国(この世ではない世界)では聞こえるはずもない。

三千世界すら聞こえない、いわんや常世の闇をや。


あるいは「きみ」と「嘆く唄を聞くもの」が違う世界にいると考えるのも面白いです。



まとめ


最初に書きましたがもう一度。


『常世之闇』の部分は『永遠に変わらない闇』って解釈してる人が多いけど

この世ではない世界(常世の国)の闇

って解釈もあります。


他の人が書いた解釈の記事をいくつか読んだんですけど、常世之闇はさらっと流している方が多かったので、記事にしてみました。

ほかの方の解釈を否定するつもりはありません。あくまで私の自己解釈です。



それにしても千本桜は懐の広い曲ですね。

いろんな解釈を受け止めてくれる器の大きさを持っています。

その懐の広さも、人気の理由のひとつかもしれないですね。

written by nishi-nishi

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