「受験勉強を始めて1年余り(あまり)で、偏差値が20伸びました」と言われて、どれくらいを想像しますか?
ちょっと分かりにくい『1年余り』という言葉。
意味を解説していきます。
同様に『1年足らず』の意味も説明しますね。
結論から先に言います。
1年余りは『1年より少し長い日数=およそ13ヶ月』です。
1年足らずは『1年より少し短い時間=およそ11ヶ月』です。
では、くわしく解説していきます。
googleで言葉の意味を検索します。
『余り』と入力すると、以下のように出てきました。
あまり
【余り】
1.
《名》余ったもの。
何かをして使い残ったもの・部分。余分。「布を切った―で別の物を作る」。端数(はすう)。 「整除して―が出た」
《接尾語的に》 それを少しうわまわること。 「三十(歳)―の人」
反義語: 足らず
―(が)ある 十分に…できる。 「察するにあまりある」
2.
物事の程度が期待・必要・普通以上なこと。
《連体修飾Aを受け、次に述べるBに対し時には副詞的に》 Aする(である)ことの勢いがAだけにとどまらず、Bにまで及ぶさま。 「也有(やゆう)の俳文を慕う―に(出て)それを模する」
度が過ぎるさま。 「損失が―に(も)大きい」
《あとに打消しを伴って》 さほど(までに)。 「―上手でない」
本記事に関係する部分のみを改めて抜き出します。
《接尾語的に》 それを少しうわまわること。 「三十(歳)―の人」
余りとは『少しうわまわる』という意味で用いられます。
1年余りは1年を少しだけ上回ります。
367日も360日も「1年余り」です。
「余り」と「あまり」は漢字かひらがなかだけの違いです。
意味は同じです。
『足らず』もgoogleで検索にかけると、以下のように出てきました。
たらず
【足らず】
《名詞に付け、状態を表す名詞を作る》
1.
それ(の働き)が十分でないこと。 「舌―の話し方」
2.
その数量にまで至らないこと。 「あと十人―で番が来る」
関係する部分のみ抜き出します。
その数量にまで至らないこと。 「あと十人―で番が来る」
足らずは『数量まで至らない』ことです。
1年足らずは1年に至りません。
数値的な定義はないので、364日も330日も「1年足らず」です。
「足らず」と「たらず」も漢字か平仮名かだけで違いはありません。
1年余りは「1年+ちょっと」です。
しかし、約1年という意味だと思っている人もいます。
11~13ヶ月くらいを1年余りとするのは間違った解釈です。
1年以下は含まれません。
感覚的に一ヶ月単位のズレが起こってしまうので、問題ですね。
こういった事態を避けるには『1年余り』の代わりに、『13ヶ月くらい』とか『1年と数ヶ月ほど』など言い回しを変えることで、感覚のズレを避けることができます。
以上、『1年余りとは何日?1年足らずは?意味を解説します。』でした。
ではでは、今回はこの辺で。
written by nishi-nishi