みなさんは初午(はつうま)って聞いたことはありますか。
あまり馴染みのない単語かもしれないですね。
今日はそんな初午について話をしていこうと思います。
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初午の由来
稲荷神社は全国に約4万社あります。
農業、漁業、商売、家庭円満にご利益があるとされ、京都市伏見区の約伏見稲荷大社が総本社です。
その総本社になる伏見稲荷大社に伝わる話によると、和銅4年(711年)の2月の最初の午の日に、祭神が稲荷山(伊奈利山)の三箇峰に降りたことが始まりで稲荷神を祭る祭事が行われるようになったとされます。
祭神は宇迦之御魂(ウカノミタマ)の神という神様で、五穀をつかさどる農業神でした。
旧暦2月の初午の日は現在の暦では3月にあたり、ちょうど稲作を始める時期だったため、降臨された日には「初午祭(はつうまさい)」が催され、伏見稲荷大社に「初午詣(はつうまもうで)」をするようになり、その後、農村では五穀豊穣を願うお祭 りになり、街中では商家が商売繁盛を願うお祭りを行う日になりました。
初午とは何をする日?
伏見稲荷をはじめとする各地の稲荷神社で盛大に祭がとり行われます。
初午の日には、赤飯や油揚げ、団子などを供えて祭ります。
またいなり寿司やしもつかれなどを食べたりします。
どうしてこれらの物を食べるの?
・いなり寿司
初午の日に食べるいなり寿司のことを「初午いなり」といいます。
稲荷神は、日本における神のひとつで、稲荷大明神(いなりだいみょうじん)やお稲荷様(おいなりさま)、お稲荷さん(おいなりさん)などと呼ばれます。
古来より稲荷神社では狐が神の使いとして祀られています。
神の使いである狐の好物が油揚げと考えられており、油揚げをお供えします。
そこのことから、油揚げを使った料理を「稲荷」と呼ぶようになり、油揚げの中に酢飯を入れたものを「いなり寿司」というようになったようです。
伏見稲荷大社に祀られている宇迦之御魂は五穀をつかさどる神様なので、いなり寿司の形が米俵のように見えることから、お供えするいなり寿司は米俵を模しているともいわれています。
初午の日にいなり寿司を食べることで五穀豊穣を祈るのです。
・しもつかれ
北関東に伝わるもので、鮭の頭と鬼おろしですった大根やにんじん、油揚げ、大豆、酒粕と煮る煮つけで、おせち料理や節分の豆の残りなどをうまく使った栄養満点の郷土料理です。
このしもつかれはご近所同士で交換しあい、多くの家のしもつかれを食べると無病息災になるという縁起物だそうです。
今回は初午について話をしましたが、参考になったでしょうか。
みなさんも初午の日にはお近くの稲荷神社へ足を運んでみてはどうでしょうか。
written by ken-ken
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