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日本三大火祭りの一つ那智の扇祭りとは?

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日本三大火祭りの一つとも言われる「那智の扇祭り」。「那智の火祭り」としても知られていますが、名前からは火祭りのイメージは沸かないかもしれません。

それについてはあとで説明をしようと思います。

今回はそんな「那智の扇祭り」について話をしていこうと思います。

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熊野那智大社の起源


西暦紀元前662年に神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)後の神武天皇が熊野灘から那智の海岸に上陸した時に、那智の山に光り輝くものをみてその山を目指し進んで行ったところ那智の大滝を見つけられ、その大滝を見つけ、大己貴命(おおなむちのみこと)の現れたる御神体として祀ったところから始まると言われています。

その後西暦紀元前660年2月11日に初代天皇として即位しました。


熊野の神々が光ヶ峯に降臨され、滝本に祀っていましたが、仁徳天皇5年(317年)に社殿を現在の高台の場所に移し新たに社殿を設け、元の場所を別宮・飛瀧神社(ひろうじんじゃ)とし、新しい社殿には熊野牟須美神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神として、12柱の神々を祀りしました。

これが熊野那智大社の始まりとされています。


那智の扇祭りとは?


先程紹介した熊野那智大社で行なわれるお祭りです。

那智の扇祭りは熊野那智大社に祀られている滝の神が、年に1度滝本の飛瀧神社への里帰りを行うもので、本社神前で大前の儀が行われ、大和舞・田楽舞・田植舞が奉納されます。

滝の姿を表した高さ6メートルの十二体の扇神輿(おうぎみこし)が本社を出て、那智大滝前の別宮飛瀧神社に向かいます。那智の滝の参道で十二体の扇神輿を重さ50kg以上の大松明の火で迎え清める神事です。


1960年(昭和35年)に無形民俗文化財に指定されています。

7月9日に社殿を清め、那智大滝の注連縄を張り替え、11日に扇神輿12基を組み立てられ、13日は宵宮祭が行われます。

7月14日の例大祭では、午前中に無形文化財の大和舞、田楽舞、田植舞が奉納され、午後からは扇神輿が大社から旧参道を経て滝本の飛瀧神社へ運ばれます。


那智の扇祭りの日程


○御本社大前の儀
 十二神に神饌を供え祈念する恒例儀式。


○大和舞
 稚児による舞の奉納。
 斎主舞(那瀑の歌)、巫女舞(大直日の歌)、沙庭舞(有馬窟の歌・花窟の歌)


○那智の田楽
 笛、腰太鼓、編木の3種で、笛1人、腰太鼓4人、編木4人、番外の舞人シテテン)2人、 の計11人の編成により舞います。
 国の重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産へ登録されました。


○御田植式
 笛・太鼓にあわせて田植歌を歌いながら田を巡ります。


○伏拝扇立神事
 行列が那智大社の参道を通りつつ、「飛瀧神社」を目指します。
 途中「伏し拝み」と呼ばれる場所で一度 大松明と神輿を置き、伏拝扇立神事が行われます。


○御火行事
 扇神輿が滝本へ向かうと、出迎えは12本の大松明に火を付けて石段を登り、扇神輿を大松明で迎え清めます。
 「那智の火祭」と呼ばれます。


○御瀧本大前の儀
 飛滝神社の大前に神饌を供え祈念する恒例儀式です。


○御田刈式・那瀑舞
 鎌を持って田刈歌を歌いながら田を巡ります。
 松明を奉持した白装束の地元民が、日の丸の扇子を持って御滝御幸の歌を唱えて舞いを踊ります。


○扇神輿還御祭
 滝本より杉木立の中の旧参道を通り御本社に帰ります。
 御本殿前に飾り立てられた12体の扇神輿は、昇神の 神事を受け還御の祭事を以って一連の祭典が終了です。 



今回は「那智の扇祭り」について話をしましたが、いかがでしたか。

無形文化遺産や国の重要無形民俗文化財に指定された伝統ある行事です。


大松明の炎で清める神事はとても神秘的なものを感じます。

日本三大火祭りの一つにも数えられる「那智の扇祭り」是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

written by ken-ken

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