近年では新年の挨拶や年賀状といったものは、ほとんどの人がメールなどで済ませどんどん利用者が減少していると思われます。
確かに今の世の中ではメールなどでのやり取りの方が明らかに早いし楽なのかもしれませんが、そのせいで昔からある伝統的な文化がなくなってしまうのも悲しく感じます。
そこで、今回は新年の挨拶や年賀状について話をしていこうと思います。
それではまず新年の挨拶について話をしていきたいと思います。
Sponsored Link
なぜあけましておめでとうなのか?
恐らくみなさんはあまり深くは考えずに定型文として使っていることの方が多いと思います。
我々の先祖は稲を自らの生命の根源と信じ、稲にみられる一年毎の生命のサイクルを基準として人間生活の生命のサイクルもこれと同じと考えていました。
という考えから、無事新しい年迎えられたことを祝うことや新しい年への希望の意味を込めて「あけましておめでとう」という言葉が用いられています。
新年の挨拶をする期間は?
基本的には松の内までですが、地方によって松の内の期間の捉え方は様々です。
喪中時の新年の挨拶は?
日本にはその年に身内に不幸があった場合には、翌年には新年を祝うのを慎む習慣があります。
しかし、全く挨拶をしないわけにはいかないし、どうしたらいいのだろうと思った方もいると思います。
そんな時どうしたらいいのかというと、お祝いの言葉を避けたうえであくまでも新年の挨拶をすれば問題はありません。
また喪中のことを知らない相手から年賀状が届いてしまった場合などは松の内を明けてから返事を送りましょう。
ここまで新年の挨拶について話をしてきましたが、次は年賀状について話をしていきたいと思います。
年賀状の由来や歴史
年賀状の歴史は古く、平安時代までさかのぼります。
平安時代の学者である藤原明衡が作った手紙の文例集「庭訓往来」の中にある正月の文例で「春の始めの御悦び、貴方に向かってまず祝い申し候」(春始御悦向貴方先祝申候訖)というものがあります。
これが現存する日本最古の年賀状といわれています。
同時に平安時代頃からは年の始めにお世話になった人や親族の家をまわって挨拶をする「年始回り」という習慣が広まりました。
この習慣は大正時代頃まで広く行われ、正月は挨拶のために行き来する人々で通りが混雑するほどだったそうです。
江戸時代になると書状で挨拶をすることが増えていきます。
明治4年(1871年)の郵便制度開始がきっかけに一般にも広がりました。
そして、明治6年(1873年)には郵便はがきの発行が始まりました。
明治32年(1899年)に現在と同じように年末のうちに受け付けて元日に配達する年賀郵便の特別取扱いが始まりました。
昭和24年(1949年)12月に初めて現在のようなお年玉付年賀はがきがから発行されるなどして、すっかり国民的行事になりました。
ここまで新年の挨拶や年賀状について話をしていきましたが、少しは参考になったでしょうか。
近年ではもっと手軽に新年の挨拶は可能かもしてませんが是非みなさんも年賀状などを利用してみてはいかがでしょうか。
written by ken-ken
関連記事はこちら(/・ω・)/
1月の行事やイベントまとめ!誕生石、誕生花、睦月の由来も
Sponsored Link