あなたは「10分余り(あまり)」と言われた時、何分を想像しますか?
10分くらい?11分?
ちょっと分かりにくい『10分余り』という言葉、意味を解説をします。
同様に『10分足らず』の説明もしていきますね。
最初に結論です。
10分余りは『10分より少し長い時間=11分くらい』
10分足らずは『10分より少し短い時間=9分くらい』
です。
では、くわしく解説していきますね。
『余り』とググると、意味が出てきます。
あまり
【余り】
1.
《名》余ったもの。
何かをして使い残ったもの・部分。余分。「布を切った―で別の物を作る」。端数(はすう)。 「整除して―が出た」
《接尾語的に》 それを少しうわまわること。 「三十(歳)―の人」
反義語: 足らず
―(が)ある 十分に…できる。 「察するにあまりある」
2.
物事の程度が期待・必要・普通以上なこと。
《連体修飾Aを受け、次に述べるBに対し時には副詞的に》 Aする(である)ことの勢いがAだけにとどまらず、Bにまで及ぶさま。 「也有(やゆう)の俳文を慕う―に(出て)それを模する」
度が過ぎるさま。 「損失が―に(も)大きい」
《あとに打消しを伴って》 さほど(までに)。 「―上手でない」
いくつか意味がありますね。
10分余りの『余り』に適応するとこだけ抜き出します。
《接尾語的に》 それを少しうわまわること。 「三十(歳)―の人」
余りは『少しうわまわること』です。
10分余りは10分を少し上回る時間を指します。はっくりとした数字的な定義はありません。
11分も10分01秒も「10分余り」です。
「余り」と「あまり」は漢字か平仮名かだけの話なので、意味はまったく同じです。
『足らず』も同様にググります。
たらず
【足らず】
《名詞に付け、状態を表す名詞を作る》
1.
それ(の働き)が十分でないこと。 「舌―の話し方」
2.
その数量にまで至らないこと。 「あと十人―で番が来る」
10分足らずの『足らず』の意味部分のみ抜き出すと
その数量にまで至らないこと。 「あと十人―で番が来る」
です。足らずは『至らない』という意です。
10分足らずは10分に至りません。
こちらも数値的な定義はないので、9分59秒も9分も「10分足らず」です。
「足らず」と「たらず」も同じ意味になります。
漢字か平仮名かの違いだけですね。
10分余りは「10分+ちょっと」なのですが、約10分と思っている人もいます。
9~11分くらいを10分余りとするのは間違いです。
10分なら大丈夫でしょうが、1年など長い期間になると、ちょっとした解釈の違いは大きなズレですね。
1年余りを約13ヶ月と思っている人と約12ヶ月と思っている人では、一か月のズレが起こってしまいます。
何をするにしても、一か月ズレると困ってしまいますね。
すれ違いが起きてほしくない時は『10分余り』ではなく、『12分ほど』や『10分とちょっと』など、より具体的に数字をイメージできるフレーズを使った方がいいかもしれません。
以上、『10分余りは何分?10分足らずは?意味を解説します。』でした。
ではでは、今回はこの辺で。
written by nishi-nishi