三千世界の意味が気になって調べてみると、仏教用語みたいでイマイチ意味が分かりにくかったです。
自分で理解するために、現代の宇宙で言うとどうなるのかを考えてみました。
そんなわけで『三千世界』の仏教用語的な意味合いと、現代風自己解釈を紹介します。
三千世界の仏教用語的な意味
三千世界は正式には三千大千世界といいます。その意味は
仏教用語で10億個の須弥山世界が集まった空間(十万億土)を表す言葉。略して「三千世界」「三千界」「大千世界」ともいう。
(Wikipediaより引用)
須弥山(しゅみせん)世界というのは、聖なる山である須弥山を中心とした世界のことです。太陽や月も須弥山世界に含まれてます。
その須弥山世界を1000個集めたものを小千世界といいます。
さらに小千世界を1000個集またものを中千世界といいます。中千世界は太陽や月も含む須弥山世界を100万個集めた世界なので、とてつもない大きな世界です。
すでにとてつもない大きさですが、さらに。
中千世界を1000個集めたものを大千世界といいます。三千世界とはこの大千世界のことを言います。
三千世界は『3000世界』ではなく『1000×1000×1000世界』なんですね。
一言で言ってしまうと三千世界は想像できないくらいとんでもなく広い世界という意味です。
と、ここまでが仏教用語の三千世界の説明です。言葉ではわかっても、私には腑に落ちませんでした。
ここからは私が理解するための現代風アレンジです。
あくまで私の自己解釈だということで見てくださいね。
三千世界を宇宙で例えると
太陽も月も含む須弥山世界。これは現代で言うと太陽系になると思います。
ふつうに生活してたら太陽系より外側のことを考えることなんてほとんど無いですよね。太陽系はひとつの世界といっても良いと思います。
須弥山世界を太陽系だとするならば、
小世界は銀河、中世界は超銀河団、大世界は宇宙そのもの
で例えられます。
太陽系の大きさはおおよそ3,000,000,000,000km。観測できる宇宙の大きさは直径はおよそ930,000,000,000,000,000,000,000km。
310,000,000,000倍・・・3000億倍!?
宇宙でけえ!!!
太陽系みたいな大きさの惑星群が3000億個集まっている世界。想像できないですよね。
YouTubeに宇宙の広さを感じられるクオリティの高い動画があったので、興味があれば宇宙の広さを体感してみてください。
(参考:宇宙の大きさを体感できる動画(Mitaka 版)より)
あくまで私の自己解釈ですが、須弥山世界を太陽系だとするならば、三千世界は宇宙です。
ものすっっごく広いんだということが言葉だけでなく、腑に落ちてくれると嬉しいです。
・・・それにしても。
天文学なんて無かったであろう時代に、宇宙(世界)の規模感を肌で感じとっていた仏教。
すごすぎです。
ちなみに仏教の世界観では、極楽は三千世界の外側にあるとされています。
現代でも天国や地獄は、宇宙の中には無いですよね。
千本桜の『三千世界 常世之闇』の意味を自己解釈してみた
いや、すごいな仏教。
【千本桜・ゾロなど】三千世界が使われている例を集めてみました。
written by nishi-nishi