大切や親切ってふしぎな漢字を使ってますよね。
大事なのに大きく切る?優しいのに親を切る?
気になったので意味とかしらべてみました。なるべくわかりやすく説明します。
『切』=『切る』じゃない
結論から言うと『切』=『切る』ではありません。
大切や親切の『切』はピッタリ合うとか、ていねい等の意味合いで使われています。
『切』の意味
『切』の意味は以下です。
①きる。たちきる。きりさく。「切開」「切除」「切断」
②こする。みがく。きしる。「切歯」「切磋(セッサ)」
③せまる。さしせまる。「切迫」
④ぴったりあう。「適切」
⑤しきりに。ひたすら。「切望」「痛切」
⑥ねんごろ。ていねい。「親切」「懇切」
⑦すべて。一様に。「一切(イッサイ)」「合切(ガッサイ)」
⑧きれ。断片。
⑨きり。くぎり。終わり。
(漢字ペディアより引用)
思ったよりたくさん意味がありますね。
2つに切断するという意味の切るは、いくつもある意味の中の一つにすぎません。
『大切』の意味や語源。大いに迫る。
大切の意味や語源について考えます。
重要または急を要することやもの。
「大いに迫る」「切迫する」を語源とする和製漢語で、当初の意味は「急を要する」、後にこれが転じて「重要な」、さらにそこから派生して「愛しい」。
(ウィキペディアより引用)
大切は『大きく切る』ではなく『大いに迫る』だったんですね。『切』は差し迫るですね。(前項③)
急ぐもの
⇒大事で急ぐもの
⇒大事なもの
⇒アイラブユー
って感じで意味が変化していったみたいです。
ぴったり合う(前項④)でも意味通じそうですね。
『親切』の意味。親しくて心がこもっている。
親切の『切』はねんごろ、ていねいです。(前々項⑥)
ねんごろは心がこもっているという意味です。
親切の『親』は父母の両親のことではありません。
親しいという意味です。
親切は『親を切る』ではなく『親しくて心がこもっている』です。
おまけ『切』を含む熟語
最後におまけで『切』を含む熟語をいくつか並べておきます。
大切、親切、一切、一切合切、切腹、切実、切手、切磋琢磨、切ない、切望、切迫、切断、切開、適切、懇切。
調べればまだまだあると思います。切は意味が多い漢字なので、使われる回数も多いのかもしれないですね。
以上。
『大切は大きく切る?親切は親を切る?意味とかしらべてみた』でした。
ちゃんと調べるまで『2つに切ったケーキの大きい方をあげたくなるくらいの気持ち』で大切だと思ってました。
それはそれで悪くない自己解釈だと思っています。
では。
written by nishi-nishi