みなさんも学校で戦争についての話を色々と聞いてきたと思います。
戦争は世界において大きな問題であり、そんな戦争に終わりを告げたのが「終戦記念日」です。
しかし、戦争によって起こった様々な問題は今日でも根強く残っています。
今回はそんな「終戦記念日」について話をしていきたいと思います。
Sponsored Link
目次
終戦記念日とは?
1945年(昭和20)の8月10日に日本はアメリカ、イギリス、中国の3国からのポツダム宣言受諾を申し入れ、15日無条件降伏し、第二次世界大戦が終結しました。
ポツダム宣言とは、日本に対して発された「全日本軍の無条件降伏」等を求めた全13か条から成る宣言のことです。
その年の8月15日正午に太平洋戦争における日本の降伏を日本国民に伝えるための昭和天皇による終戦の詔書(大東亜戦争終結ノ詔書)の音読放送(玉音放送)が行なわれました。
そして、この日を「終戦の日」あるいは「終戦記念日」としました。
それ以降、戦争の誤りと惨禍を反省し平和を誓うため、全国戦没者追悼式を行い、正午に黙祷を行うのが通例となっています。
1982年からは、戦争を知らない世代に戦争の経験と平和の意義を伝えるため、この日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とすることが閣議決定されました。
ちなみに、終戦記念日は国ごとに違います。
終戦記念日が8月15日の国
○北朝鮮
日本の植民地支配から解放された日です。
○韓国
日本の植民地支配から解放された日です。韓国にとっては独立記念日になります。
1949年10月1日に制定された法律に基づき、毎年8月15日を国の祝日としました。
光を取り戻した日、また失った国権を回復したという意味で「光復節(クァンボッチョル)」と呼ばれています。
この日は独立記念館の式典など様々な行事が行なわれます。
終戦記念日が9月2日の国
○アメリカ
8月14日に日本が降伏することが報道されていました。
その日にポツダム宣言の内容や9月2日の降伏文書調印を見届けた上で布告するとしていたのです。
降伏調印式は東京湾上に浮かぶ米戦艦ミズーリ号で行われ、その状況はラジオの実況中継で全世界に流されました。
当時の大統領であるトルーマン大統領は、ラジオの実況中継後、全国民向けのラジオ放送で第二次世界大戦を勝利で終えたことを宣言しました。
そして、9月2日を正式にVJデー(対日戦勝記念日)としました。
○ヨーロッパ諸国(イギリス、フランス、カナダ)
世界的な終戦に合わせてこの日を終戦記念日としていますが、特別に何かをする日とはされていません。
ヨーロッパでは、1945年5月8日にドイツのナチス党が降伏した日を戦勝記念日や終戦として、国民の祝日に制定しています。
この日に軍隊の行列があり、花束が死者の記念の像の足元と無名兵士の墓の上に供えられたり、式典が行なわれます。
終戦記念日が9月3日の国
○ロシア
ソ連時代とロシアになってからとで終戦記念日が変わっています。
1945年8月9日に対日戦を開始し、日本への侵攻作戦実施中の9月2日を戦勝記念日とは言えなかったのです。
ソ連を含む連合国が調印式に参加している手前、無視することもできず、翌9月3日に戦勝記念式典を開いて体裁を整えたことからソ連では、戦勝記念式典の開かれた9月3日を正式な対日戦勝記念日と定めていました。
その後ソ連崩壊後のロシアとなり、2010年7月に9月2日を「第二次世界大戦が終結した日」と制定しました。
○中国
降伏調印式ある9月2日を区切りとし、翌9月3日から3日間を抗日戦争勝利記念の休暇としたことから、9月3日が記念日としました。
今回は「終戦記念日」について話をしてきましたが、いかがでしたか。
我々のほとんどの方は戦争を経験していないと思います。
戦争を繰り返さないためにも戦没者を追悼し平和を祈念する「終戦記念日」は重要な日だと思います。
written by ken-ken
8月についてと行事やイベントまとめ!誕生石、誕生花、葉月の由来も
Sponsored Link